多様化する知財のニーズに応え
常に果敢にチャレンジします
私がこの業界に入った2001年は、特許出願件数が現在よりも圧倒的に多い時代だったせいか、知財の出願権利化のみに注力してれば十分な雰囲気だったと記憶しております。勿論、今でも知財の出願権利化が弁理士の業務の柱であることは確かですが、出願から権利化まで尽力した知的財産権がお客様のビジネスに本当の意味で役に立っているか、当時はまさに自問自答の日々でした。その中で少しだけ分かったことは、「自分がお客様の知財戦略やこれにつながるイノベーション経営や事業経営の本質を理解できる素養が無いのでは?」と思い、業務の傍ら専門職大学院に通いながら技術経営の勉強をしたり、知財経営の研究に没頭し、その成果を外部に発表することをひたすら行っていたこともありました。
今思い出すと研究活動そのものは糧にはなりましたが、このような私のマインドについて同調していただけるメンバーが次々に事務所に入所いただき、またメンバーと協働しながら新たな知財コンサルティングや、AIを活用した新たな発明創造支援等のサービスコンテンツを作り上げることができたのが良かったと思います。そして、出願権利化を中心とした特許事務所の業務に、このようなサービスコンテンツを組み合わせて実務を続けてきた結果、今まで自問自答していた「お客様のビジネスに真に貢献する知的財産権」の提供に少しずつですが近づけることができました。特に現在は、知財の専門家に求められるニーズが多様化しておりますが、それに応えられる特許事務所に変貌できたと考えております。
2011年に先代から当事務所を引き継ぎ、経営者になってから特に大切にしていることは、自由闊達な社風を作ることです。今までの常識にとらわれず、社会において求められる知財ニーズを先読みし、自由かつ果敢にチャレンジできる社風、これがメンバーの成長、提供する実務のレベルアップにつながり、ひいてはお客様に倍旧の価値を提供できるものと確信しております。
ミノル国際特許事務所
所長 安彦 元